家を解体する前にやるべき事は、ざっくり言うと7つあります。
漏れがあると
- 工事が進められない
- トラブルになる
- 金銭的に損をする
家を解体する前にやること
大きく分けると↓の4項目、細かくいうと7項目あります。
- 解体業者さんに関すること
- 書類・手続き
- 残置物(家に残っている荷物)の処理
- その他
一つずつ順番にご紹介しますね。
解体業者さんに関すること
1:解体業者の選定~見積もり確認
まず一番最初にやることは、「複数の業者さんに見積もり依頼(相見積もり)して、”ウチの場合はいくらか?”の相場を知ること」です。
解体費用にはいろんな要素が影響して、たとえば
「重機が入れない」
「トラックを近くに停められない」
などの状況によって変わります。
そのため、「ネットに”〇〇坪なら〇〇円が相場”と書いてあった」というのは、あまりアテになりません。
複数の業者さんに見積もりを出してもらって、「ウチの場合はだいたいこれくらいか」という相場を知ることが大切です。
(ちなみに、解体工事費用は上昇傾向にあり、今後も高くなっていくとみられています)
また、「何をどこまでお願いするか?」をハッキリさせておき、それらについても見積もりに含まれているか確認しましょう。
たとえば、「家電や家具などは誰が処分するか」「申請・手続きは誰がやるか」などです。
具体的には
- リサイクル家電の処分費とリサイクル料
- 家電以外の残置物(家具、本など)の処分費
- 許可申請の費用
双方の認識に違いがあると、「見積もりに含まれてると思ってたのに、後で別途請求するなんて!」とトラブルになる可能性があります。
申請・手続きに関すること
2:建設リサイクル法の事前申請
80平米(約25坪)を超える延床面積の建物を解体する際には、通称:建設リサイクル法(正式には「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」)を市区町村に提出しないといけません。
(参考:環境省 建設リサイクル法の概要)
ただし、業者さんに委任できます。
業者さんは道路使用許可の申請が必要なので、一緒に提出してもらいましょう。(道路の使用許可は、工事の依頼主が申請することもできます)
3:電気・ガス・水道・電話・ネット回線など
工事開始日が決まったら、事前に止めてもらいましょう。
ただし、水・電気は解体業者さんが必要とする場合があるので、事前に解体業者さんに確認しておきましょう。
残置物(家に残っている荷物)の処理に関すること
4:家電・家具・生活用品などの処分
残置物の処理には、↓の3つの方法があります。
- すべて解体業者に任せる
- 自分で処分できるモノだけやって、あとは解体業者に任せる
- 不用品回収の業者に任せる
3の「不用品業者に任せる」がおすすめです。
解体業者さんにお願いする場合、残置物の量が多いほど、解体工事費用が高くなります。
でも「値がつくモノは買い取ります」という不用品回収の業者さんに頼めば、買取の分だけ費用を相殺できます。
残置物の処分については、こちらの記事でくわしくご紹介しています。
コチラです⇒家を解体するとき、どこまで片付けるべき?損しない片付け方もご紹介
その他
5:浄化槽の汲み取り
浄化槽を使っている場合は、事前に汲み取りしてから業者さんに解体してもらいます。
そのままだと解体業者さんが困るので、忘れないようにしましょう。
6:神棚・仏壇・井戸
神棚
一般的には、
- お札には魂が宿っているので、神社に返納してお炊き上げ
- 神棚自体はゴミとして処分
もしゴミとして処分するのに抵抗がある場合は、送付するだけでお炊き上げしてもらえる『みんなのお炊き上げ』というサービスもあります。
詳細はこちらからどうぞ
公式サイト⇒【みんなのお焚き上げ】
神棚の処分については、↓のページでくわしくご紹介しています。
こちらのページ⇒家の取り壊しの際の、神棚の扱い方・処分法をわかりやすくご紹介
仏壇
仏壇を処分する際は、まず閉眼供養(魂を抜き取る)が必要です。
費用は地域・宗派によって異なりますが、一般的には3~10万円が相場とされています。
閉眼供養が終わった仏壇はただの箱となり、
- お寺に引き取ってもらう
- 購入した仏具店に引き取ってもらう
- 粗大ごみとして処分する
- 仏壇も対応OKの解体業者・回収業者に処分してもらう
仏具店は閉眼供養から引き取りまで一括して請け負ってくれる場合もあるので、まずは仏具店に相談されるのをおすすめします。
仏壇の処分については、↓のページでくわしくご紹介しています。
こちらのページ⇒家の取り壊しの際の、仏壇の扱い方・処分方法と相場をわかりやすくご紹介
井戸
井戸がある場合、必須ではありませんが、お祓いするのが一般的です。
費用については、1~3万円くらいが相場とされています。
7:近隣への説明・挨拶
「看板だけ」や「書面だけ」で済ませるケースも多いです。
ですが、近隣の方と面識がある場合は、「一軒ずつ書面を持って直接挨拶」の方が安心です。
このページのまとめ
以上、家を解体する前に必要な7項目をご紹介しました。
漏れがあると「話が進められない」「トラブルになる」「金銭的に損をする」という結果につながる可能性があるので、漏れがないよう、入念に準備しましょう。
解体費用については、「一般的にいくらか」よりも「ウチの場合はいくらか?」を把握することが大切です。(状況・条件で変動するため)
また、不用品・残置物の処理は、解体業者さんに任せるよりも回収業者さんの方がおすすめです。
残置物の処分については、↓の記事でくわしくご紹介しています。